温川という場所を選んだ理由|私たちがここでカフェをやっているわけ
「なぜ、この温川(ぬるみがわ)という場所でカフェをやっているんですか?」——お客様からときどきいただく質問です。町の中心部から少し離れた、自然に囲まれたこの土地。今日は、私たちがここにいる理由を、少しだけお話しさせてください。
少し離れているからこそ、ゆっくりできる
温川は、田辺の市街地から少し足を延ばした場所にあります。「わざわざ来ないと辿り着けない」場所だからこそ、ここに来てくださる方には、時間に追われず、ゆっくり過ごしていただきたいと思っています。
急いで立ち寄る場所ではなく、少し時間をかけてでも来たくなる場所。私たちは、そんなカフェでありたいと考えています。
自然のなかにあることの価値
温川は、山あいの自然に囲まれたロケーションです。季節ごとに移ろう景色、鳥や虫の声、風の匂い——都市部のカフェでは味わえない時間が、ここにはあります。
お子さま連れのご家族も、ワンちゃん連れの方も、ご年配の方も、思い思いの過ごし方をしてくださる。それは、この場所が持つ「昔見たようなどこか懐かしい自然な空気感」があるからだと感じています。
私たちが大事にしている「らしさ」
私たちホワイトスペースは、デザインの仕事を通じて「その事業・場所・人らしさを見つけて形にする」ことを大切にしてきました。paradisecafeも、その考え方の延長線上にあります。
温川という土地が元々持っている空気感を、無理に飾り立てるのではなくそのまま活かしたいなと。もともとは学校跡地でもあったので黒板や学校椅子を置いたり。開業時にお客さまから譲り受けた備品なども多いです。ギャラリースペースやドッグラン、2階のアンティークショップも、ここに来た方がゆっくり回遊できて、知らない雑貨や温川で過ごす時間の豊かさを知ったり、デザイン事務所らしく知らなかったことを知れる場所にしたいという思いから生まれたものです。
これからも、この場所で
便利さや効率だけを考えれば、もっと町の中心に近い場所をのほうがきっと良いのだろうと思います。それでも私たちが温川という場所を選び続けているのは、ここでしか作れない時間があると思っているからです。
もし温川まで来る機会があれば、ぜひゆっくりと、この場所の空気を感じにいらしてください。